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岡山県指定伝統工芸品/硯を自然に見立てる/高田硯拝見

硯面の彫に動力を使う 手石が破損するため人の手で行われます。

硯に適する石質のものは、現在の岡山県真庭市勝山町の神庭の滝(かんばのたき) 近辺の岩石から、産出されました。

岡山県神庭の滝(かんばのたき) 岡山県神庭の滝(かんばのたき)
日本の滝100選にも入る神庭の滝は、神庭川に あります。(旭川支流)
全巾20m、高さは110m。野ザルもたくさん 生息しています。夏は暑さとの戦いと、自然 災害も恐ろしいですが、紅葉の時季には、 息を呑む美しさです。
こちらに画像と、岡山県下の滝を紹介した サイトを見つけました。 ピアノ演奏も聴けますよ。

黒色粘土板岩の地層は巾1.5mほどしかなく、この中 から均一な石質を選んで硯にします。
原石を切り、外形を作るには、形により動力、機械力に より研磨する事もありますが、硯面の彫に動力を使う 手石が破損するため人の手で行われます。
外形の大体作られた板状の石の上下の面を水平に 調え掘り・凹める形、罫書きして、硯師独特の柄の長い 「のみ」を、肩の力で押して彫る昔ながらの手仕事です。
石の中に金眼、金糸という、斑紋や白色の線を含んでいる事がありますが、これを自然の景色と見てその 気品の高雅なると珍重されています。
全面の磨きが完了したものに縁、周囲を黒漆で仕上げをしていきます。
ご存知の通リ、岡山県の伝統工芸品としては、当店でも取り扱っておりました備前焼が、 あまりにも有名で、この高田硯はネームバリュー今ひとつと言ったところです。
ひとつ県を隔てて、山口県の赤間硯も知名度が高いですから、押され気味でもあります。
硯として、この原石が優れているのは、墨がきれいに摺れるということです。
墨汁を利用すれば、早いのですが、やはり この墨を摺る行為が 心の安息を計るための 時間として大切にされてきたものだと思います。
便利な道具は、時間を作り出してくれるようでもあり、奪ってきたようにも感じます。 みなさんは、どう思われますか?

墨をためるところを、海。そして、傾斜したところを 波止(はと)と呼びました。

墨がきれいに摺れる そのわけは、職人の腕によるところも大きいのです。
墨をためるところを、海。そして、傾斜したところを 波止(はと)と呼びました。地方に寄っては、磯とも言うようです。
名誉
日本伝統工芸展入選
昭和46年、47年、51年、53年
日本民芸館展入選、入賞
昭和41年、49年、51年、53年
日本民芸展入選
昭和51年、52年、53年
昭和42年
昭和天皇皇后両陛下に献上 硯石で作った干支の置物 お買い上げの栄得

岡山県指定伝統工芸品/硯を自然に見立てる/高田硯拝見