ホーム > 和風ごころ拝見 > 和風ごころ拝見 高田硯
岡山県指定伝統工芸品/硯を自然に見立てる/高田硯拝見

高田硯は、昭和59年に、岡山県指定伝統工芸品に指定されています。

2009年5月からリニュアールを始めました。その中で、新たに作ったコーナーです。
まずは、かつて当店で通販をさせていただいていた「高田硯」を、ご紹介していきます。

唯一 高田硯を製造している工房が、中島硯店さんです。

山口県の赤間硯(あかますずり)、宮城県の雄勝硯(おがつすずり)、山梨県の雨畑硯 (あまばたすずり)と並んで、良質な硯原石であると言われています。
そもそも硯が日本で使われていたのは、紫式部の時代だそうですが、当時はまだ原石 を、そのまま使っていたようです。
興味深い話に、聖徳太子が使っていたのと同じ硯が、正倉院にあるということです。
本格的に、硯として加工され始めたのは江戸初期のようです。
このときに、硯工人という職人さんが登場します。現在は硯師とも、呼ばれます。
《残念ながら、他の産出県下では、まだまだ継承者がいるのですが、高田硯の 職人さんを抱えている工房は県下に1件を残すのみとなりました。》
採掘から、加工 仕上げまで すべて職人さんの 手業で高田硯は完成します。
昭和天皇皇后両陛下に昭和42年に当地方御行 幸啓の折献上しています。
又硯石で作った干支の置物で「えと」にちなんだ 「うし」と「うさぎ」をお買い上げ下さる栄得ています。

加工前の高田石が棚に並んでいますね。研磨機も見えます。


良質な硯の原石に恵まれ、今もなお一環の手仕事で作られる高田硯

だんだんと、文字を書くことが一般的になり、各地で硯の原石になる石板 岩盤と言った 方がいいのかもしれませんね。捜し当てられるようになります。
高田硯の原石となる石は、室町時代中期 玄翁大和尚により発見されます。
あまりに良質の原石であったために、むやみやたらに採掘するのを禁じ保護したそうです。
時の(江戸中期)高田城主 三浦明次公が、その保護に関与しましたが、非常に名筆家 だったということです。そして、毎年、将軍家に高田硯を献上していた記録があります。
もっとも古い高田硯で現存しているものは、江戸初期 村上姓の硯師の作ったもので、 愛知県の方が個人所有されています。
岡山県指定伝統工芸品/硯を自然に見立てる/高田硯拝見