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沖縄のカフェでデビューを飾った備前焼の器

もう、ずいぶんと古い話です。
沖縄のお客様からご注文いただきました商品が、数に不足が ありまして、来月までお待ちいただくということになりました。
カフェをオープンされるとのことで、まとまった数がご必要でした。
在庫不足でとご説明をしますと、「それでは広島に春の花 が 咲く頃に」という言葉まで添えてくださいまして、ご快諾 くださいました。 この場を借りて、ありがとうございます。
和風なお店作りをされたいということで、当店の器を選んで いただいたこと、ほんとうに嬉しいです。
ありがとうございます。

器を愛でる日本人の美意識でしょうか?

備前の町に限らず、レストランや旅館で備前焼の器をご利用 くださっているオーナーさんが、いらっしゃいます。
旅をされる方も、意外な場所で備前焼の器でもてなしをうけた というお話も耳にしたこともあります。
マスコミでは、もっぱら食材や、お味の方が注目されますが、 見る人が見ればやはり器の誂えはとても気になる要素です。
あちらこちら観光し、目の保養をした後は、その土地の山海の 珍味に舌鼓をうち、器を愛でる・・・料理を生かすも殺すも器の 選択にあると言うのは、言い過ぎでしょうか。

陶芸家であり喫茶オーナー

私の住む町でも少ないのですが、備前の器でお茶を楽しめる 喫茶店があります。
オーナーさんは、プロの陶芸家で教室もお持ちです。
私も数回お邪魔しましたが、手回しロクロで電動で作ったのか と見まごうほどの完成された器を作られます。
陶芸家と言うと、寡黙な人を想像されるかもわかりませんが、 この方はとても話し好きの楽しい方で。
お店の中に併設された焼き物工房でも、笑いが絶えません。

焼き上がりを待つのもお楽しみのひとつ

窯元巡りをされた方や、作陶をされている方には おわかり いただけると思いますが、備前焼に関しましては、やはり、 ガス窯、電気窯では思うような器が出来ません。
ですので、当店の器は登り釜での焼き成り。それも昔ながらの 製法で商品数は3000から5000個くらいを一度に登り窯に入れ 入れて焼きます。
登り窯の炎の道筋を色々変えて焼き物に景色をつけていきます。
その為、大きいものや小さいもの、登り窯の手前に置くもの、 真ん中に置くもの、上に置く物、色々大きさを変えて、炎の道を 作っていきます。
なのでひとつのものを数多くは作れないのです。
だいたい1種類を20から30個、多くても50個位です。

窯入れから窯だしまでの経過日数

まず、器を作って乾燥します。
窯入れ・・1週間

最初は弱い火で、だんだん温度を上げて本焼きまでに 2週間

火を止めて温度を下げるのに1週間

窯だし、手入れに1週間と、単純計算でも5週間。

かつて運営していた陶器のお店のこと

当店では、人間国宝(故)山本陶秀氏の長男雄一氏の指導下の 窯元さんにお願いをして制作をしていただいていました。
その作陶から完成までの周期がおよそ、1ヶ月半で、備前ではこれでも一番早い窯元さんです。
これが、個人の作家さんになると、1年に1回か年に2回位で、 だいたい3000個くらいしか焼かないのです。
ですので欲しい時は、半年から1年位待つのは備前焼では 当たり前となっているのです。
備前焼が高価なものとなるのは、やはりこういったことからで、 また愛好者が日本全国にたくさんいます。

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